唾奇 なんでこんなに最高なのか

 

唾奇 のカッコよさを敢えてサウンド面から分析

 

唾奇というと、ヒップホップファンなら、
現在最も注目されているMCということは言わずもがな、という感じだろう。
地元沖縄のファンやリスナーからしたら、
今頃かよ、と言われそうだが、
それでも全国のクールなヒップホップファンは唾奇でやられている。

この記事では唾奇のリリックということも注目した上で、
敢えて唾奇のリリックを含めた『音』ということで分析して、
そこからなんでこんなに最高なのか、ということを考えてみたい。

もちろん、唾奇のサウンドを紹介するということは、
そのトラックの作り手も紹介する。

唾奇Twitter はこちら
Pitch Odd Mansion はこちら

 

Walkin を分析してみる

この曲はsomeakaも唾奇の曲の中で一番好きなもの(かもしれない)
トラックはもはや唾奇とのコンビネーションを
ヒップホップファンの耳の中で証明している
Sweat Williamによるものだ。

 

この曲のイントロはムーディーなピアノから始まり、
曲全体の煙たい雰囲気を終始出しているハイハットが加わっていく。

まず、この曲のトラックとして、
スネアとキックでリズムを作り出すという印象ではなく、
ハイハットによるイメージが強く残る。

これはジャズライクなアプローチから来ているのかも知れないし、
ピアノとの相性を考えて、スネアやキック主体で進むビートではなく、
ハイハットが曲の雰囲気を良くすると判断したものかも知れない。

そして、唾奇のラップにおいて、
声が非常に良いのだが、このWalkinという曲で考えてみると、
VERSEから聞き取れる素晴らしい部分は

ハイハットとピアノの中間に位置するような、
声の質であるということ。
声の高さではなく、質という感覚的なもので申し訳ないけど、
伝わることを信じて話を進める。

冒頭にも記述したが、
この曲の好きなところは曲全体の煙たさにある。
それが唾奇のリリックと合わさって説得力があるからだ。

その煙たさはハイハットが演出していると捉えているのだけれど、
そのハイハットと唾奇の声は共通する音の良さがある。
つまり、トラックから聞いてもリリックから聞いても、
曲が持つ煙たさに説得力があると感じる。

 

道 -TAO- を分析してみる

この曲はTNGによるプロデュースだ。
唾奇の曲の中でも最も有名な一曲かも知れない。

この曲の成分を分析して唾奇の最高さを考えてみる。

 

さきほど記述したWalkinの内容と比較して話をすると、
この曲はビートのアクセントがスネア、というかクラップにある。
そして裏に感じるハイハットとも重要だ。

もちろん上物のリバーブが効いたギターも良い。
そして、この曲のリリックはまさに僕が唾奇に対して
持っている音楽家としてのイメージを決めたものでもある。

どうしようもない、ってことを認めた上で、
どうしようもなくかっこいい曲になっているのが粋である。

唾奇の良さを語る上でどんな言葉が適当なのか考えるのだけれど、
この記事を書く上でようやく見つけた言葉が『粋』だ。

江戸っ子てきなところではなくて、
清濁併せ持った、内包した人間というのを分かっているような、
そんなサウンドと歌いまわしが何よりもリアル。

近年、あらゆるコンピレーションアルバムの登場により
普段ヒップホップを聞かないが『ジャジーヒップホップ』を聞く、
という方も増えたと感じている。

仮にそこが導入部分となっているなら唾奇を聞いてほしいとも思う。

煩悩を意識してリリックする、リアルなMCは
今後も立ち止まることなく自分の従って進んでいくだろう。

 

someaka

 

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