Hippo Campus シティポップ好き必聴のバンドのサウンドを分析
Hippo Campus バンドについて
2014年頃からコア層以外にも国内で定着してきたシティポップというジャンルは今や定番かつ欠かせない音楽となりつつある。例えばCero、Never Young Beach、Lucky Tapesなどがそうだ。
単にポップなだけでなくテクニカルで日本語による表現の繊細さからヒップホップとリンクしているバンドも少なくないし、それらは非常に自然な交わりである。そして、馴染みやすいサウンドが聞きやすさとなり、リスナーが増えたとも考えられる。
someakaでも以前にLucky Tapesを紹介したようにシティポップを追いかけている。というか、自然に手が伸びてしまうと言っていい。
さて、今回紹介するのは海外のバンドだ。Hippo Campusという。

出典元 https://twitter.com/thehalocline
Hippo Campusはまだまだ日本での知名度が高いとは言えないが、実力も楽曲も言うことなしだ。何より日本人が好きな曲の展開と上記したシティポップと同様の成分を含んでおり、非常に面白いサウンドだ。
ギターの音は気持ち良くミドルの音がしっかりと詰まっているため、聞きやすさを感じる。バッキングギター、リードギターには弱くリバーブ(またはディレイ)がかかっているようにも思う。そのため、オーガニックな雰囲気さえも出ている。
しゃがれ声にもロックを感じるし、ドラムとベースはぴったりと一緒に動いていてそういったところにも気持ち良さがあるように思う。
例えば、Never Young Beachが持つ「僅かな浮遊感」だったり、「古くない懐かしさ」のようなものがHippo Campusにもあってそれがなんだか心地よく感じるのだ。これは各楽器にかけられたリバーブやエフェクトのバランスが取れていることと、曲全体にヴァイナル感が出ていることにもあるだろう。
興味があればぜひHippo Campusをチェックしてみてはいかがだろうか。
someaka