BOIL RHYME O.I.D.K サウンド分析から見えてくるラッパーの声

 

BOIL RHYME O.I.D.K

サウンド分析は筆者のトラックメイクの経験を活かしたサウンド勘(感)による感想や印象を述べたものだ。それでもなんだか偉そうに語っているため、基本的には聞いてみて面白いな、とか好きだなと思ったものしか記事にしないしわざわざサウンド分析といって語ったりしない。

そんなわけで今回は関西のやばいクルー、BOIL RHYMEのO.I.D.Kのサウンド分析をしていこう。

MC CIMAに関しては昨今のバトルブームで認知している人も多いかも知れないが、筆者はテレビに映らない彼の知性が魅力的であると思っている。そしてサウンド分析では二人のMCの声についても述べていく。

イントロは町中のサンプリングからシタール。MVの中でもガネーシャなどが登場する。怪しげな雰囲気とストリートのリアルといった雰囲気がこの時点で感じられるトラックだ。

TRASHのしゃがれ声が特徴だ。しかし、声質自体は低いわけではなく、むしろ高い声がかすれているため「いきしちに」などの音がすごく印象的に聞こえてくる。このトラックを引っ張るには非常にマッチした声である。

CIMAの声は落ち着いていながらも言葉をキックとスネアに合わせたり、またはその隙間に置くようなアプローチを見せている。この辺りはバトルでの客席に届きやすい言葉の勘を感じるというか、ユニークなリリックをリスナーの目の前に提示していくようなアプローチを強く感じる。CIMAもしゃがれてた声を持っているのだが、TRASHに対して中音域辺りにしゃがれているものを感じる。「あかさたな」などの音にその特徴が出やすいと言えるだろう。

トラック全体を通して感じたBOIL RHYMEの特徴

サウンド分析であるため、敢えてリリックには言及していない。ただ、サウンドだけ見えても彼らの工夫や音の抜き差しの上手さが伝わってくるし、そこにはストリートらしいマインドがある。

CIMAは関西バトルシーンにおいて注目されているのは当然だが、客の上げ方が分かっているため非常に巧みなイメージがある。また、バランスをとるのが非常に上手いと思う。

トラック全体としてシタールであったり、両MCの声であったりリリックのイメージも相まって怪しさとストリート目線からの楽曲の提示を感じる。敢えて、一つ曲のキーポイントを挙げるとすれば、ドラムにおけるハイハットだ。

KICKと同じ位置で鳴ることが多いのだが、全面には出ていない。音色的には金槌で何かを叩いたような金属音が特徴だ。これが面白い味を出していると思う。味付け程度に汚している、という印象だ。そして、そのハイハットの音と両MCのしゃがれ声がマッチしているためそこにも注意して聞くと新たな一面が聞こえてくるはず。

BOIL RHYME は今後も要チェックな存在だ。

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someaka

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