Libro 音信 サウンド分析と”音の深さ”
Libro 音信 サウンド分析
筆者の地元にはOlive Oilという大きな大きな存在がいて、Olive Worksという理想のカルチャーの発信地がある。なにかトラックメイクやアートワーク、グラフィティなどを一つの基地から発信するというのは憧れるし、ワクワクするような響きがある。
LibroというMC/トラックメーカーからはそんなワクワクやドキドキが常に感じる。もちろんMCとしての空白期間さえもなにかLibroらしい緻密な積み重ねがあったのではないか、と思ったり。
例えば、Libroの楽曲「リアルスクリーン」のリリックにもそんなトラックメイクのドキドキや色々な実験的な巡り方を落とし込んでいたりする。
しかも、リアルスクリーンのMVでLibroが乗っているのはペニーじゃないか……!?(それはめちゃ大変そうだし怖い)
音信のサウンド分析の話をしよう。
イントロからギターのコードとピアノの明快な音がとても良い。ギターはクリーントーンであり、ピアノは例えばNative InstrumentsのMaverickのような音色を感じる。サンプリングであれば元ネタに関して詳しくないのだが、もし真相を知っている方がいればコメントしてくれると嬉しい。
ドラムに関してはシェイカーのように乾いたハイハット(もしくはシェイカーを重ねている?)が非常に印象的である。スネアを二種類使用しているのか、それともスネアに被せている音があるのかスネアにリバーブを感じる。そして、それらのボリュームのバランスはラップの音量を基にとっていると思われるため、とても心地よい。つまり、リリックがしっかりと聞こえるように配慮されたバランスである。
Libroは以前に、自分の声もトラックの一部と考えているという主旨の発言をしている。これは自身がトラックメーカーであるという前提のものと思われるが、それはこの音信のミックスバランスやトラックのクオリティから非常に伝わってくる。
今後もLibroの表現が楽しみで仕方ない。
someaka
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