BASI & THE BASIC BAND Rainy サウンド分析で音の色っぽさの正体を探す

 

BASI & THE BASIC BAND Rainy サウンド分析

お気に入りの天気と楽曲がマッチする瞬間がよくある。例えば『Jack Johnson』の”Traffic in the sky”は曇天から回復しつつある時にピッタリな楽曲で、『Weezer』の”Say it ain’t so”なんかも雨の日にピッタリだ。

『BASI』の楽曲はチルで大人な楽曲が多い。『BASI & THE BASIC BAND』のRainyはこれまでとはさらに違ったチルな一面を見せている。

イントロから鍵盤や暖かく太いベース、キックとクローズドリムのスネアの音(リバーブがかかっているもの)がしっとりとした印象を持たせている。ベースは激しくはないがいくつかの動きを見せていて、トラック全体のリズムをリードしているように思う。

この”Rainy”の特徴としてはボーカルのBASIがラップではなく、ボーカリストとして歌っていることにある。もちろん、後半ラップもしているのだが、恐らく『BASI BAND』というものを打ち出すにあたり、ラップやヒップホップというルールなどに縛られない、という意思のようなものもあるのではないだろうか。このトラックではラップではなく、歌というアプローチの方が面白かったり、艶っぽかったりすると思ったのではないかと筆者は予想する。

実際にリリックの中では憧れのラッパーへの想いも語るなど、自分がラッパーであることを掲げている。これは「こういうヒップホップもかっこいい」というようなメッセージのようなものであると感じた。

楽曲中に散らばり、ミュートしつつも、湿度のあるギターの音が非常に良い。前に出ない音なのだが、曲の美味しいところを心得ている。こういった隙間にある色っぽさが”Rainy”の特徴だ。

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