Lucky Tapes 22 サウンド分析 で分かってくる深み

 

Lucky Tapes 22 サウンド分析

シティポップ、というジャンルは数年前にリバイバルという形を辿り、再ブームとなった。しかし、一過性のものではなく、そのサウンドは現代的なアプローチ(例えばヒップホップやR&Bなどをミックスさせたスタイル)でむしろ新鮮なものに感じられた。一定のファン層を獲得しながらも、そのシーンはジワリと拡大している。

『Lucky Tapes』はそのシティポップシーンの中でも人気を集めるバンドであり、このWebZINE 『someaka』でもお伝えしたところである。

サウンド分析をしてみると、イントロから少しだけ良い違和感を感じた。これまではどちらかというとグルーヴィな印象だったのだが、”22”ではギター、シンセサイザー、ボーカルが同じくらいのサウンドバランスで乱れ合っている。そして15秒辺りからそこが一気に合致していき、グルーブ感満載の曲になっていくのだ。そして、その様がMVの商店街の多くが入り乱れた雰囲気にマッチしていたのが印象的だ。

その後、MVでは美しい街へ繰り出していくのだが、やはり夜が似合うバンドなだけあって、この辺りのツボは熟知している。今回もベースが図太く、決して軟弱なイメージを持つことはないだろう。むしろ、良いバランスで跳ねているファンキーさがかっこいい。

実は筆者はこの楽曲の面白味はハイハットにあると思っている。刻み方がとても気持ち良く、クローズとハーフ(もしくはオープン)ハイハットが上半身でのノリを促してくれている。

PANに関しても非常に面白く深みがある。ベース、ドラム、ボーカルは正面で鳴っている(もしかするとベースは少しだけ左に振っている可能性もある)。そして、サビだと分かりやすいのだがギターは違う小刻みなフレーズをそれぞれLeftとRightで鳴らしているのだ。この小刻みなフレーズが先述したハイハットと組み合わさり、しっとりもしながらも気持ち良く踊れる楽曲になっているのだと思われる。

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